Chinemaの箱 nagi style

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    ピアノ・レッスン
    THE PIANO *ピアノ・レッスン*
    1993年/オーストラリア
    監督:ジェーン・カンピオン
    CAST:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル
        サム・ニール、アンナ・パキン
    1993年カンヌ映画祭パルムドール大賞・最優秀主演女優賞
    1994年アカデミー賞主演女優賞・脚本賞・助演女優賞

    <STORY>
    19世紀。スコットランド人のエイダは6歳の時からナゼか話せなくなった。そんな彼女の気持ちを表現するものはピアノだった。フローラと言う娘を持つエイダは父親の探した縁談でニュージーランドへ嫁ぐことに。ピアノも持参してニュージーランドに降り立ったエイダ。けれど夫となるスチュワートはピアノを運ぶのはムリだと浜辺に放置する。納得できないエイダは翌日、隣人で顔にマオリ族の刺青をしているベインズに浜辺に連れて欲しいと頼む。浜辺で生き生きとピアノを弾くエイダの姿に惹かれたベインズはピアノを自分の家へ運び、黒鍵の数だけピアノのレッスンをしてくれたらピアノを返す言い出す。

    <感想> 評価 ★3.5
    ピアノを主題とした映画、映画音楽が魅力的な映画と言うと必ず名前があがる1作だと思います。
    今までから何度となく見る機会があったのにスルー。鑑賞が今日に至った作品の1つです。(他にも何作品もあるのだ)
    この作品の評判として聴くのは、R指定のためか、エロい・官能的と言うものですが、想像したよりも芸術を感じるフツーの作品でした。
    フルヌードシーンは何ショットかありますが画像修正されていますのでその点は問題なし(もしかしてwowow放映を見たので処理されていたのかも)その裸体よりもむしろ、靴下の開いている小さな穴を見つけ、唇をつけて愛撫するシーンや、のぞき見するシーンの方がエロティズムを感じました。
    エイダを演じるホリー・ハンターは一言も発しないで目の表情、H・ハンター自らが弾くピアノ演奏、手話と表情を使っての感情表現のみでエイダと言う女性を演じきっていました。

    物語は意外な展開をしていきますのでラストを知らない方が良いと思います。
    マイケル・ナイマンのピアノ音楽が映画の中でずっと流れています。エイダが弾く場合もあるし、BGMとしても流れます。素晴らしい楽曲ですし、この作品には芸術を感じることができました。

    以下 ネタバレあり

    最終的に彼女が再生する話しに展開していきます。あのままピアノと共に海の底に沈んでしまったなんてそんな哀しすぎる人生であってほしくないし、見たくなかったからとても安心しました。ラストの展開が明るかったので観賞後の印象は悪くない作品でした。  
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      posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
      ヒストリー・オブ・バイオレンス
      HISTORY OF VIOLENCE *ヒストリー・オブ・バイオレンス*
      2005年/米 PG-12
      監督 :デビッド・クローネンバーグ
      CAST:ヴィゴ・モーテンセン、アロア・ベロ、エド・ハリス
          ウィリアム・ハート、アシュトン・ホームズ 

      <STORY>
      インディアナ州の小さな田舎町で、トム・ストールはカフェを経営、弁護士の妻エディと子供達ふたりと静かで幸せな毎日を暮らしていた。そんなある日、閉店間際の店に入ってきた男二人は、閉店を伝えるトムに対して強い口調で注文し、銃を突きつけた。危険を察知したトムは強盗の一瞬の隙をついて銃を奪い取り、強盗ふたりを射殺する。店の従業員・客も皆、無事。トムの行為は正当防衛とされ、一夜のうちに田舎町の英雄となってしまう。しかし、その報道を観たマフィア風のふたり組がトムの店を訪れ、「ジョーイ」とトムに声をかけるのだ。人違いだと主張するトム。しかしマフィアに引き下がらない。トムは本当に人違いされているのだろうか・・?
      <感想> 評価 ★3
      グラフィックノベルと言う大人向けのアメリカンコミックが原作、「愛と暴力の対立」がテーマらしい。まさに、「暴力によって事件が起き、暴力によってそれを解決するしかなかった」と言う内容だった。しかし、その「暴力」をこの映画はけして肯定はしていないところに意味があるのだろう。
      要所々でグロい暴力描写が多く、「愛」の表現として激しいセックスシーンが出てくるのでR-12の指定だと思うが、それだけの映画ではなく、社会派の部分もある。
      私は暴力では何も解決されないと思っている。けれど、気の優しい息子がクラスメイトに何度もいじめを受けるのに、されるがままの姿が歯がゆくして仕方なかった。息子が店に押し入った強盗を射殺し、町の英雄になった父の影響を受け(私はそう理解した)いつものようにからかってきた同級生を殴る蹴るの暴行をし暴力でうち負かすシーンは胸がスカッとした。暴力はイケナイと否定的な私なのに・・だ。つまり、人を守ったり、我が身を守ったりする暴力は<正当防衛>とされ、自分の利益のため、人を屈させるために振るう暴力は<悪>と暴力には2面性があるのだと言うことを浮き彫りにし、見せつける。ヴィゴが演じるトムは過去に<悪の暴力>を、現在は家族、そして自分を守る為に<正当防衛の暴力>を、同じ人間が2種類の暴力を振る。複雑だ。
      トムも苦しいだろうが、妻も苦しむ。愛情豊かに家族を支えてくれたのはトム、嘘ではない。けれど、ジョーイと言う暴力で作られてきた過去を持つ夫を簡単に受け入れられるワケがないのだ。
      トムは過去を葬ってきたつもりだろうが、過去の痕跡は簡単には消え去らない。家族を思うが故に隠してきた過去だが、隠してきたことによって、妻と息子の信頼は完全に崩壊する。
      哀しいことにトムとなる為に封印してきた暴力の過去を清算するには、結局暴力でしか消せないのだ。家族は、過去を背負ったトムを受け入れられるのだろうか?余韻を残したままで終わる。その後を観客に託した終わり方だ。

      ヴィゴと言えば「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンが代表作。私も「ロード・オブ・ザ・リング」を観てヴィゴファンになった。ファンになってから彼の過去作品を見たのだが、若い頃は色気のあるセクシーな役どころが多った彼が、本作品では良き家庭人の平凡なトムから、彼の中で抹殺したはずのジョーイという存在を徐々に蘇えらせ、狂気を孕むジョーイへと変わっていく様を見事な演じ分けている。

      私は知らなかったのだが、デビッド・クローネンバーグ監督は破滅的なバイオレンス作品を多く作成している巨匠でファンも多いらしい。
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        posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
        ビッグ
        BIG  *ビッグ*
        1988年/米
        監督 :ペニー・マーシャル
        CAST:トム・ハンクス
        第46回 ゴールデン・グローブ賞主演男優賞(トム・ハンクス) 

        <STORY>
        野球とコンピュータが大好きなジョッシュはニュージャージーに住む12歳の少年。
        ある日、年に1度の祭りの日に、 どんな願い事もかなえる“ゾルダー"という機械を見つけ、 半信半疑ながらも、日ごろ思っていた「ぼくを大人にして」と願ったところ、 翌朝何と35歳の大人になってしまっったのだ。
        変身したジョッシュは友人のビリーに事情を話し何とか納得させ、 ニューヨークヘ出て行き“ゾルダー"の行方が分かるまで待ちつつ、 とりあえず求人広告で捜してマクミラン玩具会社に就職する。
        最初は馴れない生活だったが好きなオモチャが仕事の対象なのだから、 遊びながらどんどん新製品のアイディアを出したりして、 すっかり社長のマクミランに気に入られ、大人の道を歩いてゆくのだが。。。
        <感想> 評価 ★3.5
        古い作品だがトム・ハンクスが有名になった代表作だろう。とにかくおもしい。今やすっかり演技派で有名になった彼だがコミック映画でおもしろく切なく演じていた時も魅力たっぷりで良かったな。
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          posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
          ビッグ・フィッシュ
          BIG FISH  *ビッグ・フィッシュ*
          2003年/米
          監督:ティム・バートン
          CAST:ユアン・マクレガー、アルバート・フィニー、ビリー・クラダップ
              ジェシカ・ラング、ヘレナ・ボナム=カーター 

          <STORY>
          出産間近の妻とパリで幸せに暮らすジャーナリストのウィル・ブルーム。彼の父エドワードは自分の人生を幻想的でマジカルな話として語り、聞く人を魅了し楽しい気分にさせる名人だった。ウィルも子どもの頃はそんな父の話を聞くのが大好きだった。しかし3年前の自分の結婚式で喧嘩して以来、父とは不和が続いていた。そんなある日、母から父の病状が悪化したとの報せを受け、ウィルは妻を連れて実家へと向かう。しかし、病床でも相変わらずホラ話を繰り返す父と、父の本当の姿を知りたいと願う息子の溝はなかなか埋まらなかった…。

          <感想> 評価 ★3.5
          実は私、この映画のDVDを発売と同時に持っていたんです。ティム・バートン監督作品が好きで見たいと思ったからだけど、DVDを手にれた途端に観る気が急速に失せてしまいました。「ファンタジーもの」があまり好きじゃないのもあるし、おもしろいからと作り話で盛り上げるタイプの男も好きじゃない。そして決定打はユアン・マクレガーが正直苦手だから。

          やっと観ました。なんと!6年越しで!

          見始めはやっぱりしんどかったです。父親役の俳優も、そに話し方もホラ話のような作り話もおもしろいと思えず、気持ちが萎えるばかりで何度か観るのをやめようかと思ったほど。しかし、そこを越えたら・・・ハートフルな心温まるいい映画でした。
          B・クラダップ演じる息子:ウィルが、父親のことを、本心を見せない何でもおもしろおかしくウケだけをねらって話しているように思えて嫌悪していく気持ちは私がこの映画を観る気になれなかった部分と重なります。そうなんです。真実を見せようとしないと言うことは、父を信じることができないと言うことに繋がってしまうからなんですよね。けれど、ウィルも父親:エドワードも両方愛している母親と妻が(素直に父の人生で起こった奇跡のような物語を受け入れてみたら・・・)とウィルに語りかけることで、ウィルが本当の父親を知っていく過程がとても良かったです。
          ラストの父と息子の和解シーンはこみ上げるものがありました。
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            posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
            羊たちの沈黙
            THE SILENCE OF THE LAMBS *羊たちの沈黙*
            1991年/米
            監督 :ジョナサン・デミ
            CAST:ジョディ・フォスター、アンソニー・ホプキンス、
                スコット・グレン
            1991年 アカデミー賞 主演男優賞、主演女優賞、作品賞独占 

            <STORY>
            大柄な白人女性が皮を剥がれて殺されるという、残酷な事件が多発していた。
            捜査に行き詰まったFBIは、FBI訓練生のクラリス(ジョディ・フォスター)を捜査に抜擢し、猟奇的な連続殺人を犯した罪で獄中に隔離されている元精神科医のレクターハンニバル博士に協力を求めて犯人像を割りだすよう、命令する。
            レクター博士とは、紳士的で知的であるが、もう一方で自らの患者を9人も惨殺して食べた、天才精神科医だった。
            捜査のヒントを何度も得るためレクター博士とクラリスが会うたびにふたりの間で奇妙な関係が生まれていく。
            <感想> 評価 ★5
            トマス・ハリス原作のサイコ・サスペンス。猟奇殺人映画の走りじゃないかと思う。
            私はこの作品が好き。映画を好きになるきっかけの作品でもあるし、レクター博士と言うキャラクターに魅了されたからでもある。
            アンソニー・ホプキンス演じるハンニバル・レクター博士の背中からぞくぞくっと来るような恐怖感はこの作品でしか感じたことがないもののように思う。
            また、クラリスを演じたジョディ・フォスターが知的でいてキュート。配役としても大成功している作品だろう。
            猟奇殺人映画は苦手っと言うならお薦めできないけど、「セブン」「ボーン・コレクター」あたりが好きならこれは絶対観ましょう!
            で、レクターのファンになったなら「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」「ハンニバル・ライジング」は押さえましょう。
            これであなたもハンニバル・レクター博士ツウです 
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              posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
              ヒトラー 最期の12日間
              Der Untergang * ヒトラー 最期の12日間*
              2004年/独
              監督 :オリヴァー・ヒルシュビーゲル
              CAST:ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ララ 

              <STORY>
              第2次大戦末期。西進してきたソ連軍の猛攻に会い、ドイツ第三帝国の崩壊は目前に迫っている。総統ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)とその側近達は首都ベルリン市内の総統用防空壕にこもり最後の抵抗を試みるが、ソ連がベルリンに迫るにつれ結束は崩壊、防空壕内は混乱に陥ってゆく。
              <感想> 評価 ★3
              ドイツ映画としては真っ正面切ってのヒトラーを描いた初の映画らしい。それが真実ならかなりの価値があると思う。
              原題の「Der Untergang」はドイツ語で「転落」の意味。まさに「転落」するまでを描いている。映画ではヒトラーを英雄としてではなく、史上最悪の人間としてでもなくナチスドイツの没落の時とその渦中にいた人々を写実的に描いた作品で記録映画のようでもある。
              神経質で冷酷なヒトラーは身内には優しさを見せる。秘書や死の直前に妻にする女性にやさしい言葉をかけたあとで無茶苦茶な軍事作戦を部下に指示し、部下がそれに対して市民に犠牲者が出ると助言すると「彼らが自分で選んだんだ。自業自得だ」と言い放つ。それがヒトラーを狂気の人と呼ぶ1つの原因なのかも知れない。
              ラストで秘書ユンゲ本人が登場しインタビューに答えている。
              「目を見開いていれば見えた」「無知は言い訳にはならない」と。
              ヒトラー、ナチスと言うと必ず出てくるユダヤ人弾圧がこの映画には出てこないことが不思議だが、秘書:ユンゲは知らなかったようだ。
              また、この作品の監督はオリヴァー・ヒルシュビーゲル。「es(エス)」の監督でもある。「es」も支配するものされるもののを描き、根底にナチス精神の批判を感じたドイツ的作品だった。これから注目したいドイツの監督である。
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                posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
                ビハインド・ザ・レッドドア
                BEHIND THE RED DOOR * ビハインド・ザ・レッドドア*
                2002年/米
                監督 :マティア・カレル
                CAST:キーファー・サザーランド、キラ・セジウィック
                    ストッカード・チャニング、イアン・ライアン 

                <STORY>
                女性カメラマンのナタリーにボストンでの仕事依頼がくる。生まれ故郷であるボストンにわだかまりを持つナタリーは気が進まないまま現場に向かう。なんと、依頼主は長い間疎遠だった兄のロイだった。ロイとナタリーは幼い頃に父親による家庭内暴力、虐待行為を受けており、母親を何者かに殺害されている過去があったのだ。ナタリーは気が進まないまま、昔の我が家であるロイの家を訪ね、ロイからエイズであること、余命いくばくもないことを知らされる。ナタリーはわがままで強引な兄に父親を思いだし拒否したい反面、死を目前にした兄を置いてはいけないと悩み、兄の看護をすることに決める。兄との残された日々が始まった―。
                <感想> 評価 ★3
                アメリカで、2002年にTV映画として製作された日本劇場未公開作品。「24」ジャック役で人気の出たキーファー・サザーランドのおかげでDVD化したのだと思う。
                TV映画だからかテンポ良く進むし深みにかけるような気もするが、故郷にトラウマを持っていて、互いがわだかまりを持っている中で、ロイのエイズをきっかけに兄と妹が心通わせるシーンがボストンのキレイな景色の中に溶け込んで見終わったあとも心地良い余韻に浸れた。
                以前も冬のボストンの映画を観たが、私はボストンにどうも惹かれるらしい。流氷が流れ着く凍った海、オレンジが美しい夕焼け、ヨーロッパを彷彿とさせる街並み。美しい音楽とボストンの街、兄が妹に残す言葉のいくつかが印象的な作品。
                ボストンが舞台の作品には他に「ワンダーランド駅で」「グッド・ウィル・ハンティング」「ミスティック・リバー」などがある。
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                  posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
                  ビフォア・サンセット
                  BEFORE SUNSET *ビフォア サンセット*
                  2004年/米
                  監督 :リチャード・リンクレーター
                  CAST:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー 

                  <STORY>
                  米国人作家ジェシーがプロモーション先のパリで、フランス人女性セリーヌと9年ぶりに再会する。2人はジェシーが飛行機で帰国するまでの85分間、懐かしい思い出を語りながらホンネをぶつけ合う
                  <感想> 評価 ★4.5
                  ぜひ前作「ビフォア サンライズ(恋人までの距離)」を観てからこの映画を観て欲しい。できるなら「ビフォア サンライズ」を観て1ヶ月ぐらい時間をあけて・・・。
                  同じ監督・同じキャストで作られたと言うところがこの作品の素晴らしいところだと思う。9年の歳を重ねたジェイシーとセリーヌが同じく9年経った今の私ともリンクする。
                  20代、希望に満ち溢れていた頃に偶然に出会ったふたり。若いふたりは半年後の再会を楽しみにしていた。
                  けれども結局約束は果たされずに終わった。9年前の出来事をそれぞれが互いに整理して現在(いま)を生き、そしてパリで再会する。別れの時間を惜しんで話すふたりがとても切なくてじれったくて・・・でもとてもわかるのだ。
                  ジェシーは言う。
                  「良くない考えだけれど―。この一件だけはどうしても諦めがつかないんだ」と。
                  それはきっとセリーヌも同じなのだろう・・。
                  エンディングは意味深な終わり方になっている。でもそれがこの映画の魅力だと思う。

                  セーヌ川の遊覧船の中でセリーヌがジェシーに話すこの言葉
                  セリーヌ 「細かい所に目がいって感動して、小さなことが忘れられなくなるの。髭に赤毛が混じっていたり・・・。別れの朝、それが太陽の光で輝いていたこととか・・・。そう言うことが恋しかった」

                  映画の中で1番好きなセリフ。好きな人のことを思い出すとき、こう言う何でもないむしろヘンなところが恋しくて仕方ない感覚がとてもわかる。
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                    評決のとき
                    A TIME TO KILL *評決のとき*
                    1996年/米
                    監督 :ジョアン=シューマッカー
                    CAST:マシュー・マコノヒー、サンドラ・ブロック、
                        サミュエル・L・ジャクソン、ケヴィン・スペンシー、
                        オリヴァー・ブラット

                    <STORY>
                    アメリカの黒人地区で、白人二人組による黒人少女レイプ事件が起こった。白人の犯人2人は警官に捕まったが、釈放されてしまう。その判決に怒りを隠せない少女の父親 カール・リー(サミュエル・L・ジャクソン)は、裁判所に隠れ、隙を狙ってその二人組を射殺する。カール・リーの友人であり弁護士でもある ジェイク(マシュー・マコノヒー)は、カール・リーの弁護をする。ところがこの裁判は、単なる殺人事件ではなく、全米が注目する黒人対白人の裁判と注目をあびるのである。白人側の過激派は、ジェイクとその周囲の人々に暴力を使って嫌がらせをはじめる。また黒人地位向上協会からは、より良い弁護士をつけようとして、ジェイクは解任されそうになる。検事側は有能な バックリー地方主席検事(ケビン・スペンシー)で、陪審員は全員白人とされてしまう。
                    裁判でも万策尽きたジェイクは最終弁論である話をするのだった。
                    アメリカにおける、人種差別の問題を扱った作品。
                    <感想> 評価 ★3.5
                    生きるということは、不公平が多く、正しいことが正しいと理解されない世界です。
                    映画の中で、まざまざとソレを見せつけられます。裁判でのジェイクの最終弁論を聴くと、何かを感じるはずです。今や有名俳優となっている、ケヴィン・スペンシーやサミュエル・L・ジャクソン、サンドラ・ブロックなどそうそうたるメンバーが出演している社会派作品。重い題材だけど、観てみる価値があります。
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                      ビューティフル・マインド
                      A BEAUTIFUL MIND *ビューティフル・マインド*
                      2001年/米
                      監督 :ロン・ハワード
                      CAST:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、
                          エド・ハリス、ポール・ベタニー、ジョシュ・ルーカス
                      2001年 アカデミー賞 監督賞、助演女優賞
                      2001年 ゴールデンブローブ賞 主演男優賞、助演女優賞、脚本賞
                       

                      <STORY>
                      舞台は第二次世界大戦後のアメリカ。
                      数学を専攻するジョン・ナッシュは大学院に通ったいた。
                      ナッシュは有能ではあったが、人付き合いが苦手で、独自の理論を発見しようと、
                      授業にも出ずに研究に没頭していた。
                      独自の理論を見つけられないナッシュはどんどん追いつめられ焦って行くが
                      そんな彼を助けたのはルーム・メイトのチャールズだった。
                      そのうち、ナッシュは画期的な理論を生み出し、国の研究所に所属することとなる。
                      また、その能力の高さを買われ、ソ連の暗号の解読を行なうようになる。
                      自分の教え子のアリシアに出会い、結婚。
                      天才数学者ナッシュは仕事も充実、愛情にも恵まれ幸せのまっただ中にいるはずだったのに
                      発病してしまうのである。
                      数学者ナッシュがノーベル「ゲーム理論」でノーベル賞を獲るまでと彼を支えた妻の絆を描いた作品。
                      <感想> 評価 ★4.5
                      まず最初にラッセル・クロウの演技力は素晴らしかった。
                      現在も使われている「ゲーム理論」を見つけた偉大なるノーベル賞数学者=ジョン・ナッシュの生涯を描いたノンフィクション作品。
                      不要な見せ場などなく、淡々と話しが進むが、それが逆に私はよかったと思う。
                      評価的に"むずかしい" "わかりづらい"と不評もあるが、娯楽映画でなく文芸作品である以上、その評価は仕方ないと思う。
                      統合失調症(旧・精神分裂病)の症状は幻聴・幻視・妄想であり、患者は妄想の中で生きようとするので人間崩壊を起こす精神障害であるのだが、ナッシュ氏は妻と共に苦難に打ち勝ち精神分裂病を共存し、ノーベル賞を受賞する。
                      そのナッシュ氏をラッセル・クロウは押さえた演技力で苦悩を巧く演じ、妻役をしたジェニファー・コネリーは想像以上の存在感で素晴らしかった。

                      また精神分裂病の抱える、幻視・幻覚を映像としてうまく表現したと思う。
                      むずかしい映画を観るのは苦手だったり、文芸ものは観たくないと言う方にはお薦めできない映画だが、私は重厚なこの映画に浸れて感動している。
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                        posted by nagi | 映画「は行」ー(ヒ) | comments(0)
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