一定期間更新がないため広告を表示しています
2009年/米
監督:モンス・モーリンド 、ビョルン・スタイン
CAST:ジュリアン・ムーア、ジョナサン・リス・マイヤーズ、ジェフリー・デマン
<STORY>
多重人格を否定する精神分析医カーラは、その病気を理由に罪を逃れようとする犯罪者たちの嘘をことごとく見破ってきた。そんなある日、同じ精神分析医の父から、デヴィッドという患者を紹介される。カーラが診察を始めると、さっそく別人格が現われる。最初は愉快犯と確信していたカーラだったが、調べを進めていくうちに、次々と俄には説明のつかない事実が判明していく。次第に確信が揺らぎ、逆に精神的に追いつめられていくカーラ。
<感想> 評価 ★3
本作は、「サイコ・スリラー」or「オカルト・ホラー」に分類されると思います。
前半は「精神分析医vs解離性同一性障害の患者」の構図で心理戦が描かれており、ジュリアン・ムーア演じるカーラがデヴィッドが多重人格者となった経緯を突き止め、カレを治療する方向で展開されていくのですが、ナゼか中盤以降はStoryは一気にオカルト方向へスイッチ。祈祷師の老婆や100年以上前のムーア牧師の話が出てきて一気にグダグダ方向へ。結局、無宗教・無信仰と言うことが話題になると「エクソシスト」方向へ話しが行っちゃうんですよね、米映画って。
で、終わって見れば、ムーア牧師はデヴィッドを殺害したことで「The end」の見えたのに娘のサミーに引き継がれてしまったじゃん(怖)と言うオチつき。
おもしろくなかったですけど、4人以上の人格を使い分けてカーラの前に登場するジョナサン・リース・マイヤーズ演じるアダム(デヴィッド)が良かったので★3と言うことにしておきます。
2010年/米
監督:マーティン・スコセッシ
CAST:レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ
ベン・キングズレー、ミシェル・ウィリアムズ
<STORY>
1954年、ボストン沖にある孤島、シャッター・アイランドには精神を病んだ犯罪者の収容施設があった。厳重に管理された施設から、一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズは、この孤島の怪しさに気付き始める……。
<感想> 評価 ★3
この作品、「謎解き作品」のように宣伝されてますけど、そんなに謎がありました?私にはそれほど難解な作品には思えませんでした。途中でそっち方向のオチだけは勘弁してほしいなぁと思った方向のオチだったんでがっかり感は多少ありますが、謎解きよりも、映像や音響、ディカプリオの表現力を楽しむことができたんで納得はしています。
以下、ネタバレですから要注意ください
(ネタバレ)
私はラストがとても気になりました。
ラスト、医師がテディが正気に戻っているか、また幻想の世界で生き始めているかチェックするんですけど、テディはまた幻想の世界に戻ってしまったような発言をします。それを知った医師は、ほかの医師団に首を振ってみせて(ダメだ。また戻っている)と言うような表現をします。私はそれをテディにロボトミー手術をすることを決定したと理解しました。
その状況下でテディは言います。「どちらがマシかな?」「モンスターのまま生きるのか。善人として死ぬのか」と。私はこの台詞でテディは正気に戻っているのにあえてロボトミー手術を選び、自分を崩壊させる方を選んだんじゃないかと理解しました。
このシーン、印象深いです。
とは言え、「おもしろかった?」と聞かれれば返事には困ります。
ディカプリオが好きで、精神世界を描いた作品は嫌いじゃないと言う人にはお勧めかなと思います。
2009年/米
監督: ジョン・リー・ハンコック
CAST:サンドラ・ブロック、クィントン・アーロン、ティム・マッグロウ、
キャシー・ベイツ、リリー・コリンズ、ジェイ・ヘッド
<STORY>
父親の顔も知らず、母親とは引き離され、家も寝る所もない、ひとりぼっちの黒人少年、マイケル・オアー。凍てつくような真冬の夜、Tシャツと短パン姿で歩いていた彼に、声をかけたひとりの白人女性、リー・アン。彼女はマイケルを放っておけずに邸宅に泊める。最初は、憐れみだけだった。しかし、リー・アンはマイケルの瞳の中に、お金では決して買えない輝きを見つける。初めての自分の部屋、初めての自分のベッド、初めての愛し愛される家族に喜ぶマイケル。リー・アンと家族はマイケルから、すべてに感謝しながら生きる幸せを教えられる。
マイケルの後見人になったリー・アンは、学校の成績が悪い彼の隠れた才能を発見する。
アメリカン・フットボールの選手としてマイケルの持つ能力はぴったりだった。
“家族”の応援のもと、マイケルはたちまち注目の選手となり、あらゆる有名大学からスカウトが訪れる。だが、進路をめぐってマイケルは、リー・アンが自分を引き取った理由に疑問を抱き、言い争いの末に家を出ていってしまう。果たして彼らは、本当の家族になれるのか、それとも──?
<感想> 評価 ★4
2009年にプロアメリカンフットボールリーグのNFLのボルチモア・レイブンズに1順目23位で入団したオフェンスタックル、マイケル・オアーの高校時代を描いた実話だそうです。
この作品でサンドラ・ブロックは2010年アカデミー主演女優賞を受賞しました。
この作品が実話だと言うところが本当に素晴らしいと思います。人種を越え、貧富を越え、アメリカ社会では、子どもを社会が守ったり、後見人となり援助したりするシステムが出来上がっているんですよね。今の日本では考えられないことだけれど。
サンドラ・ブロックが演じた女性、リー・アンを私は尊敬するし、彼女のような「ママ」になりたいと思う気持ちもあります。「愛溢れるママでありたい願望」かな。
「愛はすべてを救う」ってほんとう?と思う時もありますが、マイケルとリー・アン家族を見ていると、愛を与えるものも、与えられるものもすべてがそれを望み、互いを慈しみ合えば可能なことなんだと思うのです。
この作品のサンドラ・ブロック、いいです。好きだな。彼女に適任の役だったと思います。エンディングロールで流れる本当のリー・アンと家族、マイケル・オファーの写真がどのキャストとも似ていて、今も実在している人たちを描くために雰囲気の近い人たちをキャスティングしたのかも知れませんね。
若い頃のサンドラ・ブロックはあまり好きじゃなかったのだけど、最近のS・ブロックには注目しています。
1990年/米
監督:ブライアン・ライン
CAST:ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、
マコーレー・カルキン
<STORY>
ある日のこと、突然地下鉄の車内でかつてのベトナムでの体験が蘇り、何者かに刺される夢を見た時から、ジェイコブ・シンガーの日常には奇妙な幻覚が交錯するようになる。
<感想> 評価 ★2.5
職場の映画好きSくんのお薦めで鑑賞。公開当時(20年以上前)は、斬新な映像とストーリー、ハッキリ示さない結末に話題となった作品だそうです。私の記憶の中にこの作品はなかったので早速鑑賞しましたが、感想は(ん〜・・・・)。
ラダー(Ladder)とは、階段の意味ではなく、ベトナム戦争下で戦意を上げるためにアメリカ兵に使用した幻覚を起こす薬品の名前だそうです。そのラダー使用実験の部隊として選ばれたのがジェイコブのいた部隊。そして惨事が起きたワケです。
映像として見せられるものがジェイコブの夢だと言うことは映画の途中で気づきます。
好きな人は熱く語っている作品のようですが、私は最初から最後まで入りきれず、終わってしまいました。
PRIMAL FEAR *真実の行方*
1996年 / 米
監督:グレゴリー・ホブリット
CAST:リチャード・ギア、ローラ・リニー、エドワード・ノートン
フランシス・マクドーマンド
<STORY>
冬のシカゴで78箇所を刺された大司教の死体が発見される。敏腕弁護士のマーチン・ベイルは、マスコミの脚光を浴びたいがために容疑者である19才の青年:アーロンの弁護を無償で引き受ける。ベイルは無実を勝ち取るために、容疑者の途切れた記憶を利用して、かつての恋人のジャネット検事と対峙するが、裁判は彼のもくろみとは違う方向へ進んでいく…。
<感想> 評価 ★3.5
法廷での検察側と弁護側の駆け引きを楽しめるし、軽いどんでん返しも何度か。そしてラストにも・・・と言う法廷ミステリーでした。
配役がいいです。R・ギアは自信家で優秀な弁護士役にぴったりだったし、この映画がメジャーデビューだったと言うE・ノートンはさすがの演技力。
悪く言うと期待を裏切らない配役なので安心して観ることができました。
さて、映画としてこの作品を観るならおもしろいんですけど、日本でも裁判員制度が始まった今、「罪を裁くということ」について考えてみると、アメリカの裁判で繰り広げられる検察と弁護士の駆け引きを見れば見るほど、知れば知るほどに「裁判は真実を暴く場所とは限らないのかも知れない」と言う事実。日本人で一般市民の私の感覚から言うと「悪」は罰せられるべきで、裁判は正統に正しく裁いてもらえる場所でないと困るワケだ。だけど、弁護士の裁量にずいぶん影響を受けるような気がしてならない。それが弁護士の仕事なのだから。そう言った部分についても本作は少し触れていた。
THE JANE AUSTEN BOOK CLUB
*ジェイン・オースティンの読書会*
2007年/米
監督:ロビン・スウィーコード
CAST:キャシー・ベイヤー、マリア・ベロ、エイミー・ブレネマン、
ヒュー・ダンシー、マギー・グレイス、エミリー・ブラント
ケヴィン・ゼガーズ
<STORY>
離婚歴6回を誇る女性バーナデットは、愛犬を亡くして落ち込む友人、ジョスリンを励まそうと、ジェイン・オースティンの読書会を思いつく。なぜならば、“オースティンは、人生最高の解毒剤”だから。もう一人の親友シルヴィアも、ちょうど夫から“他に好きな人ができた”と告げられ窮地に陥っていた。しかし、オースティンの長編小説は6冊あるため、メンバーも6人必要だった。そんな中見つかった4人目は、趣味の合わない夫より教え子に心惹かれる高校教師プルーディー。さらにシルヴィアの娘アレグラも引き入れ、最後は唯一の男性にしてオースティン初体験のSF大好き青年グリッグ。こうしてメンバーも揃い、いよいよ読書会が幕を開けるのだが…。
<感想> 評価 ★3.5
私、ジェイン・オースティンの小説を読んだ事がありません。そもそもジェイン・オースティンは、18世紀末〜19世紀にかけて活躍したイギリスの女流作家だそうで、日本で言うと時代は違えど太宰治、夏目漱石のような存在かなと思います。
またアメリカでは読書をしてその感想を語り合う読書会(book club)が流行しているそうで、アメリカの社会現象を取り入れた作品となっています。
読書会のメンバーは個性的な人物ばかり。6冊を6ヶ月で読んでいく間にそれぞれに起こる出来事を彼らがどう感じ、どう乗り越えていくかを描いた群像劇になっていました。
割と好きな作品ではあるけれど、共感できるキャラがいなかったためにさらっ〜と見てしまいましたがラストはハッピーエンドで気持ちよく見終えられて好印象の作品です。
2007年/米
監督 :スコット・ヒックス
CAST:キャサリン・ゼダ=ジョーンズ、アーロン・エッカート
アビエル・ブレスリン
<STORY>
マンハッタンにある高級レストランでシェフを務めるケイトは、完璧主義で妥協を許さない性格。ある日、ケイトの唯一の身内である姉が事故で亡くなり、その娘である9歳の姪、ゾーイを引き取ることになる。
母を亡くし心を閉ざしているゾーイに子育てに不慣れなケイトはどう扱えば良いのか苦悩する。
そんな時、ケイトのサポート役としてニックが臨時で雇われることに。
<感想> 評価 ★3.5
王道のハートウォーミングラブストーリー。
ちょっと心が疲れ気味の時に見たので、人を裏切るとか、途中で想像以上のイヤなことが起こるなどなく、105分を安心して見れてることが出来ました。そして見終わった時にはっぴぃ♪な気分に。
本作はドイツの『マーサの幸せレシピ』をハリウッドでリメイクした作品。原作を見ていないので比べることは出来ないけれどハリウッド版もなかなか良かったんじゃないのかなと思います。
キャストも的を得た配役。C・ゼダ=ジョーンズは映画によってその雰囲気を変える素晴らしい女優。今回は完璧主義者の上に孤独と言う役柄を魅力的に演じています。そして、ニック役のアーロン・エッカー。私の最近注目の俳優。魅力的な人間を彼らしく演じてたと思います。
大人のラブストーリーとしてはおすすめです。
2002年/米
監督 :ロブ・マーシャル
CAST:レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、
リチャード・ギア、クイーン・ラティファ、ジョン・C・ライリー
第75回 アカデミー賞最優秀賞受賞・助演女優賞
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
<STORY>
シカゴ、1920年代。
野心家のロキシー・ハートは、ボードビルのステージに立つ美しく輝くスターのヴェルマに憧れていた。
ロキシーは結婚していたが、ボードビルの関係者と知り合いだと言う男と不倫をしていた。不倫相手がいつまで経ってもボードビルに紹介してくれない不満を訴えるロキシー。
それが男の嘘だと知りピストルで撃ち殺し投獄される。しかし、そこで憧れの歌姫ヴェルマと出会う。ロキシーはヴェルマを有名にした敏腕弁護士ビリーを雇用。彼の入れ知恵でマスコミを利用し、やがてスター街道を駆け上がっていく。
<感想> 評価 ★5
かなりおもしろい★ ミュージカル映画って滑ること多いのにこれは傑作でしょう!
ミュージカル映画の王道を踏まえながらのおもしろさ。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズがチャーミングでセクシーでダンスがすっごい巧い!
私、あんまり好きな女優じゃなかったんだけど、シカゴで好きになっちゃいました。
((なんでマイケル・ダグラスみたいなおぢちゃまと結婚したのかな〜、惜しいぞ))
レニー・ゼルウィガーもチャーミングで成り上がり女性を演じてます。
映画は娯楽! ミュージカルは楽しく! アカデミー賞を獲得してくれて良かった!
2004年/米
監督 :デビット・コープ
CAST:ジョニー・デップ、ジョン・タトゥーロ、
マリア・ベロ、ティモシー・ハットン
<STORY>
人気作家モートン・レイニーは妻との離婚協議の日々に疲れ果て自宅を出て湖畔の別荘に住み着く。仕事にも行き詰まり最近は1日中怠惰に過ごす日々。そんなある日、見知らぬ男が彼を訪れ「あんたは俺の小説を盗んだ」と自分の原稿の束を握りしめ、ジョン・シューターはそう言い放つ。言いがかりだとシューターを追い払うが置いていかれた原稿を読んでモートンは驚く。自分の書いた「秘密の窓」と内容がそっくりだったからだ。その日から彼の生活は狂い始める…。
<感想> 評価 ★3
原作はスティーブン・キング。この映画はジョニーがすべて。私はジョニーだからこそ見たし、ジョニー主演でなければ見る価値がないだろうなと言うSTORY。感想をこれ以上話すとネタバレになるのでこれから見る人はジョニーファンであるなら見る価値ありと言っておく。
以下ネタバレ ↓
1979年/米
監督 :フランシス・F.コッポラ
CAST:マーロン・ブラント、マーティン・シーン、
デニス・ホッパー、ロバート・ヂュバル、
ハリソン・フォード、スコット・グレン
1979年 アカデミー賞 撮影賞
1979年 カンヌ映画祭 グランプリ
1979年 ゴールデンブローブ賞 監督賞、
助演男優賞=R・デュバル
<STORY>
60年代末のベトナム。
ウィラード大尉(M・シーン)は、ジャングル奥地で失踪し、現地人のカリスマとなり王国を築いたと言うカーツ大佐(M・ブラント)の暗殺を命令され、部下4人とナング河をさかのぼる。途中、ナパーム爆弾で焼きつくすキルゴア大佐(R・デュバル)や特設ステージで挑発するプレイメイトなど戦争の狂気的な場面に遭遇する。
<感想> 評価 ★3.5
戦争映画としては傑作の1つだろう。しかし、いかんせん長い!長すぎる!
特別版は追加されたシーンを含め3時間50分もあるのだ!その分、ラストシーンが理解しやすくなっているらしいが、今回は劇場ノーマルバージョンを観た感想。
10代の頃、ちっとも理解できなかった「地獄の黙示録」も、今となればなんとなくだがわかるような気がする。
映画とは年齢や環境などで感じ方が変わる素晴らしいものだ。
この映画は戦争の狂気を完璧に描き切っている。
前半のキルゴア大佐(R・デュバル)率いるヘリコプター部隊がサーフィンしたいから?なんて理由でベトナムの森をバナーム弾で一瞬にして火の海のしてしまうシーンはあまりにも残酷で、それなのにナゼか勇壮で美しく、思わず鳥肌がたってしまう。バッグミュージックには、ワグナーの「ワルキューレの騎行」このシーンなくしてこの映画を語れない。
後半は一転、王国を築いたカーツ大尉を見つけてからは戦争犯罪の善悪を問う哲学的な話に変化する。
が・・・私にはまだ完璧に理解できないでいるが。