Chinemaの箱 nagi style

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    クレイジー・ハート
    CRAZY HEART  *クレイジー・ハート* 
    2009年/米
    監督:スコット・クーパー
    CAST:ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、コリン・ファレル

    <STORY>
    カントリーミュージシャンで一世を風靡したものの、57歳になってすっかり落ちぶれたバッド・ブレイク。自分の弟子だったトミーがアメリカのトップ歌手として人気を博す一方、孤独で酒に逃げる日々を送っていた。そんなある日、演奏をしたサンタフェの町でシングルマザーの記者ジーン出会う。

    <感想> 評価 ★3.5
    何よりも驚いたのは、主人公のカントリーミュージシャン”バッド・ブレイク”は架空の人物であり、そのバッドを演じたジェフ・ブリッジズは俳優であってシンガーではないと言う事実。いやぁ〜てつきり実在するカントリー歌手の自伝的映画をご本人が演じているんだと思い込んでいました。それぐらいジェフは「本人そのままやん!」と言いたくなるほどナチュラルにバッド・ブレイクを演じています。(モチロンバッドは架空に人物ですけどね)
    Storyは劇的な展開をする作品ではなく、淡々と、でも温かななぬくもりや痛いほどの孤独を感じさせる作品でした。オトナの映画と言えます。
    男の人はこの作品を好きだと言う人が多いのではないかな。私は女性目線で見てしまいましたが、過去の栄光しかなくて、57歳のアル中おじさんでも、あの声と雰囲気でストレートに愛を伝えられたらジーニーのようにカレに惹かれてしまうだろうなぁと思うぐらいジェフ演じるバッドは魅力的です。
    この映画の肝は、ジェフ・ブリッジズ。カレが空気を作り、カレの魅力で魅せた作品のように思います。そしてマギー・ギレンホール。彼女は特別美人でもないけれど、いつも魅力的だなと映画を見ているうちに思います。彼女の魅力があればこそとも思いました。 
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      posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
      グラン・トリノ
      Gran Torino *グラン・トリノ*
      2008年/米
      監督:クリント・イーストウッド
      CAST:クリント・イーストウッド、ビー・ヴァン、
          アーニー・ハー、クリストファー・カーリー    

      <STORY>
      長年勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。自宅を手入れしながら、M-1ライフルと72年製フォード車グラン・トリノを磨き上げる毎日。彼の暮らす住宅街には今や昔馴染みは一人もおらず、ウォルトが毛嫌いするアジア系移民をはじめ外国人ばかりが居住し、ウォルトは不満だらけ。ふたりの息子とは疎遠で孤独で張りのない余生を過ごしている。そんなある日、彼の自慢のグラン・トリノを盗もうとする若造を発見する。隣家のタオだった。しかし、モン族の不良に盗みを強要されたことを知ったウォルトは自分の本意ではないながらタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるウォルトだったが・・。

      <感想> 評価 ★4
      クリント・イーストウッドは本当にすごい。「ミリオンダラー・ベイビー」の時も感じたけれどカレの作品は静かに、じわ〜と心に響くものを確実に残してくれます。
      本作も私の想像を越えて正直に良かったです。秀作。

      シンプルなストーリーなのであらすじを知っておく必要はありません。むしろ知らないで観ることをお薦めします。
      偏屈オヤジに、移民問題、人種差別、現代社会を描いており重めの題材ですが、説教臭くなく、笑える場面もあり、1時間57分と言う長さを感じさせません。

      映画で描かれる社会はアメリカだけの事じゃなく、まさしく今の日本のそのままでしょう。老年期の方への尊敬も礼節もない若者、公式の場(葬儀など)でのマナーもなっていないし、未来を見て生きていこうとする少年に対して非行の道へ無理やり引きずり込もうとする不良グループたち・・・私が納得できないことのオンパレード。ウォルトはそれらに露骨にイヤな顔をし悪態をつきます。白人がほとんど住まなくなった住宅地で星条旗を掲げ、古いフォード製の愛車「グラン・トリノ」を磨き上げながらビールを飲む。言葉ではないシンプルな映像で愛国心の強い、偏屈じぃさんを表現しています。
      しかし、ウォルトは偏屈だけれど人としてきちんと生きているのです。そのウォルトの生き様に心動かされ、毛嫌いしていた隣人モン族の娘:スーと少年:タオとの交流は風が吹き抜けるような気がしました。

      ラストは直前までハードな方を想像していましたが、いざその場面となった時に逆の道を選んだのだと気づかされ・・・また生き様が私の心を動かしました。
      「生と死」と言う題材は、「ミリオンダラー・ベイビー」でも違う形で描かれていましたが、クリント・イーストウッドの肝としてのテーマなのでしょう。

      私もウォルトのように意味のある生き方をしたいと思うのです。

      最後に一言!
      映画が終わったあと、ジェイミー・カラムが歌う「グラン・トリノ」と言う音楽をバックにしてエンドロールが流れ出します。エンドロールなのにココがたまらなくいいんです。
      逸品です。
      コレを観ずしてDVDを切らないで下さい。
       
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        posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
        クレイジー/ビューティフル
        CRAZY / BEAUTIBUL   *クレイジー / ビューティフル* 
        2001年/米
        監督:ジョン・ストックウェル
        CAST:キルスティン・ダンスト、ジェイ・ヘルナンデス

        <STORY>
        裕福な家庭で育ちながらも愛に飢え、絶望感と反抗心から家族と疎遠になりつつあった二コールは、自分とまったく違う環境にあるカルロスと出会い、お互いに惹かれ合う。

        <感想> 評価 ★3.5
        キルスティン・ダンストファンにはお薦めの1作。
        日本では「スパイダーマン」シリーズで知名度を得ましたが、アメリカでは子役の時から活躍している女優です。日本ではあまり可愛いと言う評価を得ていませんが、アメリカでは可愛いらしいです(笑)
        本作ではハイスクール3年生を演じ、ノーメイクを通しています。キスティンはとても魅力的でした。ブサイクな表情を見せたかと思うと、驚くような可愛い映画を見せたり、色気を感じさせたりするのです。奇行のシーンも本当にイッちゃってて「THE 女優」を感じました。母親の自殺を自分の中で昇華出来ていないために父親とは距離ができ、再婚相手の継母ともソリが合わない。自分の夢もなく愛にただ飢えて奇行を繰り返す問題児のニコールがヒスパニック系の貧しい家庭に育ち、母親思い、家族思いで勉強し海兵隊へ入隊したいと言う夢を持ってアメフトに打ち込む優等生のカルロスと出会います。
        ふたりが出会い、惹かれ合っていくところが素敵です。
        青春ドラマですがラストがいい感じでエンディングを迎えるところが好きでした。
        カルロス役のジェイ・フェルナンデスも笑顔が爽やかでイケメンでした。
         
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          クルーシブル

          THE CUCIBLE *クルーシブル*
          1996年/米
          監督:ニコラス・ハイトナー
          CAST:ダニエル・デイ=ルイス、ウィノナ・ライダー
              ジョーン・アレン、ポール・スコフィールド

          <STORY>
          17世紀の後半、マサチューセッツ州セイラム。農夫のジョンは住み込みとして働いていたアビゲイル関係を持ってしまう。そのことを知った妻のエリザベスはアビゲイルを解雇。しかし、性の快楽に目覚めたアビゲイルはジョンに再び関係を迫るが、ジョンにとってアビゲイルは一夜限りのものにすぎなかった。しかしジョンを諦めきれないアビゲイルは、ジョンを自分のものにするために邪魔者である妻のエリザベスを陥れようと町中を巻き込んで、ある恐ろしい行動に出るのだった……。

          <感想> 評価 ★3
          強い信仰の末に起こる集団ヒステリー、恐怖から生じる集団催眠・暗示など人間は集団で何かを行うと、時として恐ろしい方向へ向かってしまうことがある。
          本作品は実際に起こった「魔女狩り事件」をベースにアーサー・ミラー氏が戯曲として仕上げた作品の映画化。
          どこかで間違ってるんじゃないかと思いつつ、途中で修正することができない怖さ。
          正しいことを主張する人間を「悪魔に取り憑かれた」と処刑していく怖さ。
          <集団>の恐ろしさでいっぱいの作品だった。
          この映画を観たきっかけはダニエル・デイ=ルイスが主演だから。俳優としてのカレかなり惹かれるところがある。
          ウィノナ・ライダーもアビゲイルを好演。ジョンへの恐ろしいほどの執着心、ジョンの妻への激しい嫉妬を狂気に変えていく演技力は一品。
          取るも足りないようなコトで村人が次々と魔女の嫌疑が掛けられ、少女達の演技で陥れられてゆく様は背筋が氷るものがあった。 集団心理ってほんとに恐ろしい。



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            posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
            偶然の恋人
            BOUNCE *偶然の恋人*
            2000年/米
            監督 :ドン・ルース
            CAST:ベン・アフレック、グィネス・パウトロウ、
                ジョニー・ガレッキ、ナターシャ・ケンストリッジ、
                トニー・ゴールデンウィン

            <STORY>
            バディとアビー。偶然の出逢いと、二人の恋の予感。
            でも、本当は「偶然」でないことは、彼だけが知っていた


            雪のシカゴ空港、ロスへの便を待つ広告マンのバディ(ベン・アフレック)は空港内バーで知り合った男グレッグ(トニー・ゴルデンウィン)に自分の航空チケットを譲る。ところがその飛行機が墜落してしまう。そのことをきっかけに自暴自棄になったバディは、アル中になりアルコール依存症の病院に入院。1年後退院する。
            彼は、立ち直るために自分がチケットを譲ったグレッグの家族を訪ねることにした。二人の息子と暮らす未亡人アビー(グウィネス・パルトロウ)に逢ったバディは、必死に生きようとしてる彼女に思わず、仕事を依頼してしまう。バディは、グレッグの死の責任を感じて、彼女を支援したことがきっかけで、お互い惹かれあい、バディの中にもアビーが大切な存在と変化していく。出会いの本当の理由を言い出せないままに。
            <感想> 評価 ★3
            この映画でのベン・アフレックは自然体でとても魅力的に見えた。
            ベン・アフレックは、意気盛んな役どころより、こういう落ち着いた方がいいんじゃないだろうか・・?
            意気盛んな役どころだと、アホっぽく見える気がするんだけれどなぁ〜(笑)
            恋愛ものもたまにはみたいなって感じで見てみたけれど、こんなものかっと言う映画。
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              posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
              クジラの島の少女
              WHALE RIDER *クジラの島の少女*
              2002年/ニュージーランド
              監督 :ニキ・カーロ
              CAST:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ 、ラウィリ・パラテーン 、
                  ヴィッキー・ホートン 、 クリフ・カーティス 

              <STORY>
              ニュージーランドの小さな村。マオリ族の長、コロは、勇者パイケアの伝説を信じ、後継者となる男子を待ち望んでいた。コロの長男・ポロランギに双子が生まれるが、男の子は死に、ポロランギは残された女の子にパイケアと名付ける。それを受け入れられないコロも、孫娘の成長とともに愛を覚えていった。しかし、後継者は男子と頑なに信じるコロは、部族の訓練に参加しようとするパイケアを激しく拒絶する。悲しみに沈むパイケアの前に、浜辺に打ち上げられたクジラの一群が横たわる…。
              <感想> 評価 ★4
              一千年前、遠くハワイキから新天地を求めて旅立った勇者パイケアが、クジラに助けられ、導かれて、この地にたどり着いたという伝説を残すニュージーランド(NZ)・北部東海岸のファンガラのマオリ族の村が舞台。
              マオリ族とはNZの先住民族。ラグビーの試合前などに"ハカ"と呼ばれる感情を鼓舞する男の儀式を行ったりしているので割りとメジャーな民族だと思う。しかしマオリは男が伝統を伝承していくと言う完全なる「男社会」で今日まできたらしい。本作品は、現代のマオリ族の置かれている現状と、伝統を伝承しようとするマオリ族の長との確執と和解を描いている。
              私はNZへ旅行したことがあり、マオリに関する知識があったので映画の中で出てくるマオリの集会場や伝統武道など興味を持って観ることが出来た。
              映画初出演と言うマオリ族の少女・ケイシャ・キャッスル=ヒューズは、喜びと悲しみを絶妙に表現した輝く瞳が素晴らしく、映画の中に流れる神聖な空気や民族の誇り、家族との関係の中のパイに素直に感情移入できた。また、本作の監督はマオリ族の女性監督ニキ・カーロである。
              NZの青い海、草原、素晴らしい自然も存分に味わう事のできる素晴らしい作品です。 
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                posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
                グット・ウィル・ハンティング 旅立ち
                GOOD WILL HUNTING *グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち*
                1997年/米
                監督 :ガス・ヴァン・サント
                CAST:マット・ディモン、ロビン・ウィリアムス、
                    ベン・アフレック
                1998年 アカデミー賞、最優秀脚本賞受賞
                     助演男優賞(ロビン・ウィリアムス)
                1998年 ゴールデン・グローブ賞、脚本賞受賞

                <STORY>
                スラム育ちで両親の愛を知らない孤児=ウィル・ハンティング(マット・ディモン)は継父から虐待を受けていて、20歳になった最近では、不良仲間と町に出かけては騒ぎを起こし警察沙汰になるほど荒れていた。しかし、ウィルは頭脳明晰で読書量は豊富であった。そんなウィルは大学の掃除夫の仕事をしている。大学の廊下の黒板に数学の課題が書かれていた。ウィルはそれをいとも簡単に解いてしまう。それを知った数学教授ランボーはウィルを数学者として育てたいと思うのだが、心を開こうとしないウィル。ランボー教授は、セラピー医師のショーン(ロビン・ウィリアムス)にウィルを依頼する。ショーンの愛情と厳しさにウィルが変化しはじめる・・・
                <感想> 評価 ★3.5
                この映画、マット・ディモンとベン・アフレックの共同脚本なのだそうだ。
                1998年の賞を総ナメしている。
                特別お薦めって映画ではないけれど、見るべき映画っと言う気がする。
                私は好きなStoryでも俳優人でもない(マット・ディモン、ベン・アフレック、ロビン・ウィリアムスは好きじゃない俳優)けれど映画として見てよかったかな?っと思っている。
                思秋期の子供にも見せたい作品。

                ロビン演じる愛情溢れる医師にマット演じるウィルが心を開く最後のシーンが心に効きます。人は人に癒されるんだなっと・・。 
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                  posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
                  グッド・ナイト・ムーン
                  STEPMAMA *グッド・ナイト・ムーン*
                  1998年/米
                  監督 :クリス・コロンバス
                  CAST:ジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン、
                      エド・ハリス 

                  <STORY>
                  売れっ子のファッションカメラマンのイザベル(ジュリア・ロバーツ)は、恋人弁護士のルーク(エド・ハリス)との結婚を真剣に考えていた。ルークには2人の子供がいる。 12才の娘アンナと幼い男の子。ふたりのママとなろうと努力するイザベル。しかし、先妻であり、子供の母親であるジャッキー(スーザン・サランドン)の子育てを イザベルは完璧に見えている。反対にイザベルは、若い流行のファッションに身を包んだ継母。子供を産み育てたことのないイザベルにわかるわけないと、ジェッキーもまた自分の子供との関係の中にイザベルを入れようとしない。いつまでたっても他人扱いであることのあせりを感じるイザベル。そんなときジャッキーが癌であることがわかる・・・。
                  <感想> 評価 ★3.5
                  まず、原題はStepmama=継母
                  ナゼか邦題はグットナイト・、ムーン。どういう理由で名前をつけたのか不思議だ。
                  設定はアメリカ的。
                  夫婦が離婚しても、子育てと言う作業において、父親/母親として協力してきた元夫婦関係であったのに、片方に恋人が出現し、その恋人と結婚すると言い出す。今回恋人ができたのは元ダンナの方だった。スーザン・サランドン演じるジャッキーは、元ダンナは取られても、子供は私にモノよ!っと強く思う。母親である私は、スーザンが演じる母親の気持ちがわかる。(子供を産んだことのないあなたにわかるものかっ!)っと ジュリア演じるイザベルに言い放つ気持ちも。子供を挟む関係は複雑。ジャッキーとイザベルが喫茶店で話しするシーンはジーンときた。母親である私はどうしても感情移入がジャッキーになってしまうけど、愛する子供をふたり残して命を終えないとイケナイ母親の哀しみが伝わるシーンです。
                  2大女優の演技が光る映画でした。
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                    posted by nagi | 映画「か行」ー(ク) | comments(0)
                    靴に恋して
                    PIEDRAS *靴に恋して*
                    2002年/スペイン
                    監督 :ラモン・サラサール
                    CAST:アントニア・サン・ファン、ナイワ・ニムリ
                        ヴィクトリア・ペーシャ、アンヘラ・モリーナ
                        ダニエル・リオッティ、エンリケ・アルキデス 

                    <STORY>
                    レイレは23歳。高級靴店の店員。靴のデザイナーを夢見ている。でも、いつしか自分を見失い、恋人も出て行ってしまった。アデラは49歳。キャバレーのオーナー。夢は小説家になること。でも、知的障害の娘の世話で余裕のない毎日。マリカルメンは43歳。夫の死後、タクシー運転手として10年間働きづめ。夫の連れ子を育てているが父親を亡くしたことでクスリ漬けの長女とはうまくいっていない。イザベルは45歳。高級官僚の妻。サイズの合わない靴を買い漁り、孤独を紛らわせている…。
                    <感想> 評価 ★4
                    邦題が「靴に恋して」だし、DVD表紙もたくさんの靴、予告編でも5人の女性を「黄色いスニーカーを履く女」「盗んだ靴を履く女」「小さい靴を履く女」「扁平足の女」「スリッパを履く女」と説明していたので、「キンキー・ブーツ」のスペイン版?っと勝手に思いこんでいたが、靴の話ではない。スペインらしい感性で描かれる女性の生き様を描いた群像劇だった。
                    ほんと映画宣伝が悪すぎて、下手したらこれほど素敵な作品を観ないでいたかも知れないと思うと、ちゃんと正しくプロモーションして欲しいと思う。
                    だいたい、原題「PIEDRAS」は英語名で「STONES(岩石)」。靴となんら関係ないのだ。靴はあくまでも観る側に5人の主人公を印象づけるためのアイテムでしかなかった。靴のイメージで紹介される5人の女性、その彼女たちをとりまくパートナーや家族。そしてラストに向かいこの5人の意外な接点が明らかになっていく。

                    5人の女性それぞれが抱えている問題は特別なものじゃなく、どこかで誰もが経験しているような痛みゆえに共感できるし、ハッピーエンドじゃないところがビターで人生を感じさせます。
                    私はこのタイプのスペイン映画が大好き。2時間15分、長めの作品だけど飽きることなく十分楽しめました。

                    ちなみに、キャバレーのオーナー役のアデラを演じるアントニア・サン・ファン。「オール・アバウト・マイ・マザー」で性転換手術をしたオカマを演じていたので今回もその役柄でママ役?と思っていたが、れっきとした女性、女優と判明。だって男みたいなんだもん。
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                      グッバイ・モロッコ
                      HIDEOUS KINKY *グッバイ・モロッコ*
                      1998年/英
                      監督 :ギリーズ・マッキノン
                      CAST:ケイト・ウィンスレット、サイード・タグマウイ、
                           ベラ・リザ

                      <STORY>
                      1972年。25歳のジュリアは、8歳のビーと6歳のルーシー2人の娘を連れてロンドンからモロッコのマラケシュへとやってきた。 娘達は「ヒディアス・キンキー」という二人だけの秘密の呪文をささやき合いながらはしゃぎ、無軌道な母に呆れつつ子供なりに順応していく。しかし、安アパートで暮らす彼女達の暮らしは決して裕福ではなかった。 娘達の父親は妻子持ちの高名な詩人。彼からの養育費が頼りなのに、送金は滞りがちだ。 ある日、広場で大道芸をしている若者ビラルと出会ったジュリアは恋に落ち、彼の故郷の村や、湖畔のキャンプ生活を娘達と一緒に楽しむのだが、 彼女はヒッピーの友人から聞いたイスラム神秘主義に憧れ、その拠点アルジェリアに行きたがっていた。
                      <感想> 評価 ★1
                      映画の舞台になっているモロッコ/マラケッシュの異国情緒溢れる映像は魅力的。
                      モロッコ/マラケッシュっと言う街はヨーロッパ系の人にとっては不思議な魅力のある街なのだろう。詩人ランボーもマラケッシュに憧れ、死に場所をそこに求めたと聞く。
                      ジュリアの恋人を演じたサイード・タグマウイとビー役の娘はいい演技をしていたと思った。原作となったのは、心理学者フロイトの孫娘エスター・フロイトが、40歳代の頃に母と姉と過ごしたモロッコの思い出をもとにした処女小説で、映画と同じく原題は『ヒディアス・キンキー』、これは「不潔変態」としか訳せないような造語だが、 小さな姉妹が言葉遊びを繰り返すうちに“発明”した呪文のようだ。
                      よく理解はできない映画なんで お薦めはできないが、ハマる人はハマる映画らしい。
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